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『非漢字圏留学生のための日本語学校の誕生』
研究書:非漢字圏留学生のための日本語学校の誕生
  -----戦時体制下の国際学友会における日本語教育の展開
河路由佳(東京外国語大学教授)
A5判/上製本/本文534頁/カバー装
研究書:本体8,000円(本体価格・税別)
  IISBN4-89629-145-X C3081
  国際学友会「日本語教科書」とセット定価19,000円(本体価格・税別)
 
 
・・・書評
戦時体制下という苦境のなか、豊かな国際文化交流をめざして日本語教育を推進した国際学友会の全貌を明らかにし、「まぼろしの教科書」といわれる当時の日本語教科書を復刻。21世紀の日本語教育の原点を照射する。
■わたしたちは推薦します
・現在の日本語教育の出発点◎イ・ヨンスク
〜戦前の危機的な時代に、国際学友会が日本語教育の整備に向けて真剣な努力を傾けていたことは、長い間忘れられていた。この度、「港の人」より貴重な資料集と優れた研究書が刊行され、その活動の全貌が初めて明らかにされることは、たいへん喜ばしい。疑いもなく、現在の日本語教育の出発点のひとつはここにある。日本語教育だけでなく、近代日本語の歩みに関心をもつあらゆる人に推薦したい。(一橋大学大学院言語社会研究科教授)
・温故知新の基本資料 ◎杉戸清樹
〜さきの戦時下に発足した国際学友会が、留学生への日本語教育に先駆的な活動を行ったことは周知のとおりです。その活動を、保存された資料だけでなく当時の関係者からの聞き書きにもよりながら詳細に記述した本書は、散逸していた教科書類の復刻資料とともに、当時の日本語教育を振り返るための不可欠な基本資料です。日本語教育がさらに展開し深化しつつある現在、積極的な意味での温故知新の書として活用されることを期待します。(国立国語研究所長・日本語教育学会長)
・日本語教育史の常識を覆す新発見◎長谷川恒雄
〜1939年6月、文部省は日本初の日本語教育国際会議を開催し、興亜院は日本語教育要綱を作成し、日本語教育の国策化を推し進めていく。要綱は、日本語教科書編纂の要を謳い、教科書編纂経験者、文芸家・書家、経済・科学等の専門家、役人・軍人等を委員に挙げるが、なぜか日本語教育の実践者は入れていない。教科書編纂の国家方針と、教育の現場の関係はどうなっていたのか。
 この時期、国際学友会は教科書編纂、日本語教育実践の両面の活動を行っており、本書はその各々を綿密に調査研究している。貴重な労作であり、推薦に値する。
 また、一般的に日本語教育は戦前と戦後の間に断絶を認めるが、本書は戦前と戦後の国際学友会教科書を比較し、何カ所にもわたるほぼそのままの引用継承を発見し、断絶論を否定する。これは日本語教育史の常識を覆す新発見であり、史料上反論の余地はない。日本語教育史の基本資料としてぜひ揃えてほしい。(財団法人言語文化研究所研究員・慶應大学名誉教授)
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