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『世界 ポエマ・ナイヴネ』
世界 ポエマ・ナイヴネ
チェスワフ・ミウォシュ
つかだみちこ、石原耒
B5判変型/並製本/カバー装/本文64頁
1800円(本体価格・税別)
  ISBN978-4-89629-301-2 C0098
 
■本書の特色
◎1980年ノーベル文学賞を受賞した、ポーランドの詩人・作家チェスワフ・ミウォシュ(1911−2004)は、小説『囚われの魂』『権力の奪取』『イッサの谷間』、詩集『救出』、評論『ポーランド文学史』などで知られる。
◎第二次世界大戦中の1943年、ナチス占領下のワルシャワで、チェスワフ・ミウォシュはこの詩集『世界 ポエマ・ナイヴネ』を地下出版する。戦後70年を経て、今回初めての翻訳出版となる。
◎本詩集は20編の詩作品が収められるが、過酷な戦時下で、世界は如何にあるべきかを激しく問うたチェスワフ・ミウォシュは、「純朴な詩篇」と副題をつけたこの詩集で普遍的な世界を描いた。子どもを中心にすえて写しとられたこの美しい世界は、郷愁であると同時に人類の叡智の結実であり、今なお争いが絶えない、21世紀の現代においてますます大事な詩集になるだろう。
◎読書案内として、ポーランド史学者小山哲による簡潔な解説、訳者つかだみちこ、石原耒の訳者あとがき、チェスワフ・ミウォシュの略年譜を収めた。
◎ブックデザインは有山達也。素朴で美しく力強い詩集に仕上げた。
◎日本では、チェスワフ・ミウォシュの作品は『囚われの魂』(工藤幸雄訳、共同通信社、1996年)、『ポーランド文学史』(関口時正他訳、未知谷、2006年)、『チェスワフ・ミウォシュ詩集』(関口時正・沼野充義編、成文社、2011年)などが翻訳されている。なお『チェスワフ・ミウォシュ詩集』には、本詩集『世界』の作品は収録されていない。
■著者紹介
チェスワフ・ミウォシュ(1911−2004)
詩人・作家。リトアニア出身。ヴィルノ大学時代の1933年に第1詩集『凝結した時の詩』を出版。1939年のナチスのポーランド侵攻後は、ラジオ局勤務などを経て、社会主義地下組織「ヴォルノシチ」に参加、43年本詩集『世界』を地下出版する。
戦後の45年、詩集『救出』を出版し、ポーランド文化芸術省賞受賞。米国のポーランド領事館、同大使館、フランスのポーランド大使館に勤務。
51年、フランスに政治亡命を申請し、パリ郊外に隠れ住む。小説『囚われの魂』を発表、英・仏・独語訳も刊行され世界的に注目される。以後、小説『権力の奪取』『イッサの谷間』、詩『詩的論考』などを刊行。
60年、カリフォルニア大学から招聘されて渡米。78年まで、同大バークレー校にてポーランド文学やロシア文学を教える。
80年、長年の業績が認められ、ノーベル文学賞受賞。81年、30年ぶりにポーランドに一時帰国し、歓迎を受ける。ルブリン・カトリック大学より名誉博士号授与。
92年、リトアニア共和国名誉市民権が授与され、52年ぶりにリトアニア訪問。93年、クラクフ名誉市民となり、以後、夏をクラクフで、冬をカリフォルニアで過ごしながら、詩集などを出版する。2004年8月14日、クラクフで死去。
■翻訳者紹介
つかだみちこ
翻訳家。訳書にキェヴィチ『ノアンの夏』(未知谷)、ムロジェック戯曲「セレナーデ」(『テアトロ』誌)他、著書に『キュリー夫人の末裔』(筑摩書房)、『ポーランドを歩く』(YOU出版社)、『ヴィルニュスまで』(諏訪部夏木名義、東方社)など。

石原 耒(いしはら・るい)
1976年生まれ。ダンサー、振付家。2009年よりポーランド在住。2011年、チェスワフ・ミウォシュ生誕百年の記念事業をきっかけに本詩集と出合い、以来関連する企画を手がけている。
■解説者紹介
小山哲(こやま・さとし)
961年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。専門は西洋史、とくにポーランド史。著書に『大学で学ぶ西洋史[近現代]』(共編著、ミネルヴァ書房)、『ワルシャワ連盟協約(一五七三年)』(東洋書店)、訳書に『チェスワフ・ミウォシュ詩集』(成文社)など。
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