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『初山滋奇人童画家』
本書の詳細

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■本文より
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 この『未明童話集』第一巻は小川未明の代表的な童話作品をほとんど洩れなく収めており、配された童画家は初山滋。そして一童話に一枚ずつ挿し加えられているイラストレーションはというと、スマートな線描で、ときに大胆、ときに意外で、ときになつかしく、ときになにがしかエロティックであって、未明の童話作品と小さな反撥をしつつも総体としては美しいハーモニイを奏でていたのである。
 わたしが小学五年生のとき旅路の病床で借り読んだのはアルス児童文庫の第十六巻『日本童話集(中)』(一九二七年)だったが、丸善版『未明童話集』第一巻には遥かに多くの未明童話作品が収められていた。そしてそれらを読んだことによって、わたしは、〈小川未明〉という童話作家の作品に心酔するようになり、同時に、その挿絵を描いた〈初山滋〉という童画家に愛着を抱くようになったのだった。……

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■目次
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初山滋伝――ひとり語り風に
初山滋のマドンナ――梶本喜久代=妣田圭子のこと
初山滋の童画――〈幽玄〉の近代童心的開花
初山滋の死
初山滋童画の最高峰――丸善版『未明童話集』第一巻 
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あとがきに代えて
ペンは一本、箸は四本 山崎朋子
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