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『佛語箋 研究・索引・影印』
佛語箋 研究・索引・影印
飛田良文
田口雅子
A5判/上製本/函入/本文616ページ
15,000円(本体価格・税別)
  ISBN978-4-89629-314-2 C3081
 
■本書の特色
『佛語箋』(巻一・巻二)は、幕末の士族子弟向けの開成所(1962)などでのフランス語教育の流れとは別に、一般の人々を対象として、士族で画家として活躍した加藤雷洲(1833-95)が編纂した和綴じの和仏単語集である。
 幕末・明治維新という時代の大きなうねりの中に小さな輝きを見せてやがて消えて行く一冊の単語集ではあるが、一般庶民レベルの日仏交流の実際を支えたという点では、おそらく初に近い和仏単語集である。
 この『佛語箋』は、総語数3174語であるが、編者雷洲の序文がなく、出版目的や刊行年などは不明である。ただし刊行年としては、巻二が明治2年の終わりに刊行されたことが、当時の文部省の記録にあるので、『佛語箋』の完成はその前であると推測される。
 本書は、編者雷洲が英仏オランダ語の3語の単語集『三語便覧』(村上英俊編)に深く影響を受け、それに工夫を加えて編纂していること、また雷州が新たに増補した192語について、詳しく調査し、解説する。さらに日本語索引、フランス語索引を設け、原本の影印を収録する。
雷洲が漢語とオランダ語の知識を生かし、フランス語という言語を文化とともに摂取しようとして、総語数3174語の単語集に結実させた並々ならぬ努力と労苦は、150年余を経た現代においても評価される価値があると確信する。『佛語箋』研究の重要な基本文献ついに刊行!
■監修者紹介
飛田良文(ひだ よしふみ)
1933年生まれ。東北大学大学院文学研究科修了。文学修士。博士(文学)。国立国語研究所所員、国際基督教大学大学院教授などを歴任。現在、国立国語研究所名誉所員。日本近代語研究会会長。国際基督教大学アジア文化研究所客員所員。
著書・編書に『東京語成立史の研究』(東京堂出版)、『明治生まれの日本語』(淡交社)、『明治のことば辞典』(東京堂出版)、『英米外来語の世界』(南雲堂)、『国定読本用語総覧』(国立国語研究所・三省堂)、『三省堂国語辞典』(三省堂、第四版から)、
『現代日葡辞典』(小学館、ロドリゲス通事賞受賞)、『大辞泉』(小学館)、『哲学字彙訳語総索引』(笠間書院)、『日本語学研究事典』(明治書院)、『ヘボン著和英語林集成 初版・再版・三版対照総索引』(港の人)、『改訂増補哲學字彙 訳語総索引』(港の人)、『国立国語研究所「日本大語誌」構想の記録』(港の人)など多数。
■編著者紹介
田口雅子(たぐち まさこ)
東京都立大学大学院人文科学研究科国文学修士課程修了。文学修士。ユナイテッド・ワールド・コレッジ(シンガポール)、モンタナ州立大学(アメリカ)、パリ第七大学(フランス)勤務の後、国際基督教大学、青山学院女子短期大学、東洋大学の元講師。国際バカロレア試験官(言語A 文学、主任)を20年近く担当。
著書(単著)に『日本語教師のカルチャーショック』(南雲堂)、『らくらく日本語ライティング』(アルク)、『国際バカロレア』(松柏社)がある。
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