『はじまりはひとつのことば』
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■本詩集より
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ミカエル通り

予言はきっと外れない
もうじき新しい陸地が生まれて
私たちが手づかみで食べ尽くした
古い山や島は海に沈む

おさない私たちを生かしてくれた
海や空の青色が陸地の緑が
そこではすっかり塗りかえられているという
柔らかな鴇(とき)色を糧にやしなわれる心映えは
私たちがまだ知らない体を住みかにするのだろう

思えば夕焼けも朝焼けも先ぶれだった
昼と夜 夜と朝の境目は
あたらしい淡紅と親しんだふるい青で
過越しの星祭りを
空いちめんに描いてみせていたのだ
だれもがかみしめずにいられない
わかりやすさと切なさで

羽を生やした者が行く路に
思い出せた者たちがひとりまたひとりと合流する
いじらしい執着を手放して
生き残るよりも祈ることを選んで

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■目次
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はじまりはひとつのことば
はじまりはひとつのことば
夏の理由
花束
むかしはみんなが巫子だった
うつぶせの祝祭
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バースデイカード
ありったけの夏
秋の質問
ふゆはたまもの
春は夢の上
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カフェ・ルルド
ゴールド コード
パラフィン
バイブレーション
かりん と かたつむり
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連詩拾遺
そしてことばは手渡すために
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このたたかいがなかったら
このたたかいがなかったら
小さな星
希望の双子
このたたかいが終わったら
虹よ かかるな
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美しいもの
美しいもの
少年迷宮
野苺
からだをもらう
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ひとり連詩
浅い春の八ヶ岳にひとりで連詩してみるの巻
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ミカエル通り
砂丘のお手前
またいつか
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ミカエル通り
瀬戸際が踊っている
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