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『荒木陽子全愛情集』全1巻
本書の詳細

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■ 本書より
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 物思いに沈んでいる表情が良い、と言ってくれた。私はその言葉にびっくりして、じっと彼を見詰めていたような気がする。

 その時までの私の世界は、きっと、原色だったろう。けれど、その原色は渋いニュアンスのある色に変わろうとしていた。一人の男の出現によって、季節がはっきりと区切られていくのを、秘かに自分の心の中に感じていた。私、 20才、彼、27才。冬の終わり頃だった。

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■目次
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第1章 『わが愛、陽子』より  1978年
荒木経惟氏の写真集のために書かれた文章
第2章 10年目のセンチメンタルな旅  1982年
冬樹社より刊行された(後に筑摩書房より復刊)同名タイトルの旅行記
第3章 愛情生活  1982─1984年
「ペンギンクエスチョン」誌(現代企画室)での連載エッセイ
第4章 花の人妻チャンネル  1983─1985年
「ブルータス」誌(マガジンハウス)連載のテレビ評
第5章 ノスタルジアの夜  1984年
同名の夫の写真集(白夜書房)に執筆した小説
第6章 EXHIBITION  1983─1985年
「写真時代」誌(白夜書房)連載の写真展評
第7章 あー夫婦だなあ  1984─1986年
『愛情生活』(白夜書房)のための書き下ろし、雑誌等への寄稿
第8章 七月の黄昏は恋のような時間  1985年─1986年
雑誌に寄稿された小説や詩
第9章 長篇旅日記 アワビステーキへの道  1985年
『愛情生活』のための書き下ろし
第10章 酔い痴れて  1987年
同名タイトルの荒木経惟氏との共著に執筆した小説
第11章 愛情旅行  1989年
マガジンハウスより刊行された同名タイトルの旅行記
第12章 東京日和  1989─1990年
雑誌等への寄稿、連載、および遺作となったエッセイ
あとがき 荒木経惟
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解説「ズブズブの現在を生きる 荒木陽子のために」堀江敏幸
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荒木陽子年譜
解題
著作目録
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