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『言葉の木蔭 詩から、詩へ』
言葉の木蔭 詩から、詩へ
宇佐見英治
堀江敏幸
四六判/上製本/カバー装/本文336頁
3,200円(本体価格・税別)
  ISBN978-4-89629-346-3 C0095
 
■本書の特色
◎宇佐見英治生誕100年記念出版。死とすれすれの過酷な軍隊体験を刻んだ戦中短歌、戦後のジャコメッティ、宮沢賢治を語った代表作、最晩年の単行本未収録作品、初公刊する辞世の句(自筆)などをおさめ、生涯の思索の軌跡をまとめる。自筆略年譜、著書一覧付。
◎宇佐見英治は、辻まこと(詩人・画家)、矢内原伊作(哲学者)、ジャコメッティ(彫刻家)、志村ふくみ(染織家・随筆家)らと親交し、その密度の濃い交流を数々の随筆に著した。堀江敏幸のいう「絶対の友情」を表した、「一茎有情 春の章より」など珠玉の散文をおさめる。
◎巻末には、宇佐見森吉の、戦後の父の著作活動の根っこを考える「スマトラからスタンパへ」、編者堀江敏幸の、宇佐見英治の魂と思索のあり方を語った「あらぬものへの呼びかけ」の文章をおさめる。おふたりの宇佐見英治の思索の核心にふれる文章はまた、宇佐見英治への深い思慕が溢れていて美しい。
◎手帖、書斎風景、愛用の天眼鏡などの写真をふんだんにおさめ、故人をしずかに偲ぶ内容を誇っている。

■著者紹介
宇佐見英治(うさみ・えいじ)1918―2002
1918年、大阪に生まれる。詩人、文筆家。『同時代』同人として活躍、美術評論や翻訳も多数。とりわけ明澄な散文で知られる。『美術手帖』に寄稿したジャコメッティ紹介記事(1955年)を留学中の矢内原伊作に託したことが、矢内原がジャコメッティのモデルを務める最初のきっかけをつくった。片山敏彦、齋藤磯雄、辻まことらと親交し、その歿後は著作集等の編集に尽力。2002年死去。 著書に『ピエールはどこにいる』(東京創元社、1957)『迷路の奥』(みすず書房、1975)『石を聴く』(朝日新聞社、1978)『雲と天人』(岩波書店、1981、歴程賞)『三つの言葉』(みすず書房、1983)『芸術家の眼』(筑摩書房、1984)『一茎有情』(共著、用美社、1984)『戦中歌集 海に叫ばむ』(砂子屋書房、1996)『明るさの神秘』(小平林檎園、1996、宮澤賢治賞)『死人の書』(東京創元社、1998)ほか。編書に矢内原伊作『ジャコメッティ』(共編、みすず書房、1996)ほか。訳書にバシュラール『空と夢』(法政大学出版局、1968)ほか。
■編者紹介
堀江敏幸(ほりえ・としゆき)1964―
1964年、岐阜県に生まれる。作家、仏文学者。早稲田大学教授。晩年の宇佐見英治と文通し、年若い友人として深く信頼を寄せられる。 著書に『おぱらばん』(青土社、1998、三島由紀夫賞)『熊の敷石』(講談社、2001、芥川賞)『雪沼とその周辺』(新潮社、2003、木山捷平文学賞、谷崎潤一郎賞)『一階でも二階でもない夜』(中央公論新社、2004)『正弦曲線』(中央公論新社、2009、読売文学賞随筆・紀行賞)『なずな』(集英社、2011、伊藤整文学賞)『仰向けの言葉』(平凡社、2015)『その姿の消し方』(新潮社、2016、野間文芸賞)など多数。
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