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『祈り 金時鐘詩選集』
本書の詳細

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■本文より
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自序

自分だけの 朝を
おまえは 欲してはならない。
照るところがあれば くもるところがあるものだ。
崩れ去らぬ 地球の廻転をこそ
おまえは 信じていればいい。
陽は おまえの 足下から昇つている。
それが 大きな 弧を描いて
その うらはらの おまえの足下から没してゆくのだ。
行きつけないところに 地平があるのではない。
おまえの立つている その地点が地平だ。
まさに 地平だ。
遠く 影をのばして
傾いた夕日には サヨナラをいわねばならない。

ま新らしい 夜が待つている。

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■目次
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自序
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わが性わが命
しゃりっこ
うたまたひとつ
除草
知識
飢えた日の記
南京虫
わが性わが命
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新潟
Ⅲ緯度が見える(抄)
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見えない町
夢みたいなこと
真昼
年の瀬
たしかにそういう目がある
種族検定
あなたはもうわたしを差配できない
見えない町
寒ぼら
日日の深みで(3)
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影にかげる
褪せる時のなか
噤む言葉ー朴寛鉉に
冥福を祈るな
日の底で
化石の夏
四月よ、遠い日よ。
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ここより遠く
明日
化身
染み
ここより遠く
祝福
錆びる風景
あじさいの芽
帰郷
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祈り
それでも言祝がれる年はくるのか
喝く
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丁海玉編 詩選集『祈り』に寄せて  金時鐘
収録作品一覧
生涯をかけて紡いだ詩  丁海玉
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