黒岩徳将 著

十代の多感な頃、俳人夏井いつき氏に出会い、俳句に目覚める。第5・6回石田波郷新人賞奨励賞を受賞するなど早くから注目され、2024年4月からは「NHK俳句」のミニコーナーのレギュラーを務める。「体温を感じられるもの」と作句に励む日々、いま最も期待されている新鋭俳人・黒岩徳将の第一句集。

 

装幀 福島よし恵

 

■本句集より

泣き黒子水鉄砲を此処に呉れ
耳打ちの蛇左右から「マチュピチュ」と
一茶忌の馬穴を蹴れば星生まる
室外機の上と下なる猫の恋
嘴太鴉ふはつと雪の塔に立つ

 

■目次

Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ/Ⅳ/Ⅴ/あとがき

 

■著者

黒岩徳将(くろいわ・とくまさ)
1990年、兵庫県神戸市生まれ。
2006年、京都府洛南高等学校俳句創作部にて句作開始。「いつき組」所属。今井聖主宰「街」同人。第5・6回石田波郷新人賞奨励賞。2017年度「街未来区賞」。第3回俳句大学新人賞特別賞。2023年度「街賞」。
アンソロジー『天の川銀河発電所 Born after 1968 現代俳句ガイドブック』入集。共著に『新興俳句アンソロジー』。
現代俳句協会青年部長。

 

 

  • 四六判変型/上製本/本文192頁
  • 2200円(本体価格・税別)
  • 2024年5月刊
  • ISBN978-4-89629-437-8 C0092